――キーンコーンカーンコーン...
授業を終えるチャイムが鳴った。
「……鳴っちゃった。オレ戻るね、せんせい。また明日。」
いつの間にか頭の後ろに回っていた手を引いて、
三木くんはわたしから離れていく。
〝また明日〟
三木くんがそう言ったってことは、今日はもう来ないってこと。
まだ、4時間目が終わったところなのにな……。
もう来ないだなんて、寂しい……。
ピシャン...と、閉められた扉。
結局わたしは、教師でしかない。
いくら三木くんとキスを熱い交わしても、
わたしは三木くんの特別にはなれない。
彼女なんて、以っての外……。
「好き……。」
わたし以外、誰もいない保健室。
ソッと出した声は、誰にも聞かれないまま
空気に溶け込んでいった。


