【完】魅惑な藍の海の恋心色。






「でも、お客さんは好きなんどすえ?」


「…………え?」


「あの男の人を見る目、恋する乙女の目だったどすー。」



っ……うそ!


わたし、顔に出てた……!?



「そっ、そんなに分かりますか……?」


「えぇ、はい。もう愛しくて、しゃーないという顔しておりんした。」



緒花さんはわたしが教師だということを知らない。



三木くんは制服だからバレてると思うけど、わたしは私服だし背が小さいから。


多分、地元の人か、ただの観光客だと思われてるんだろうな。



だからこそ緒花さんは、真っ直ぐに思ったことをわたしに伝えてくれてるんだと思うんだけど……。



「どう、しよ……。」



今知り合ったところの、緒花さんにでも分かるということは。


他の先生や生徒にバレるのも、時間の問題なのかもしれない……。