それからは2人で、残された自由な時間を、思う存分に楽しんだ。
京都に来ることさえ初めてだった三木くんは、
本格的な神社を目に、驚いたりしてて。
いつもの三木くんからは考えられない、可愛い表情を何度も見せていた。
色気たっぷりの甘い微笑みじゃなくて
わたしを宥めるときの柔らかな笑顔でもなくて
1番近いのは、サッカーをしてたときの爽やかな満面の笑顔。
本気で楽しんでるときの、あの笑顔。
「オレ、将来は京都に住みたいな……。」
しまいには、そんなことまで言い出す。
三木くんは意外と、歴史のある伝統とかおまじないとかが好きだった。
と言っても、本人も知らなかったらしく
本場の神社を目にして、〝好き〟と感じたらしい。


