無意識に、顔を俯かせていたわたし。
「せんせい……?」
意味もなく、急に涙がこぼれてきて。
よく分からない気持ちが、淡々と胸から溢れ出す。
「ひっ、く……。」
泣き声に気付いた三木くんが、困り顔でわたしを見ているのが分かった。
ここは観光地。
周りには生徒だけじゃない、一般の観光客だっていっぱいいるのに……。
「っ、ふぇ……っ。」
どうしても、涙が止まらない。
「…………。」
「ごめっ、な、さ……。」
そんなとき、頭の後ろからバサッと、わたしに何かが被せられた。
「ぇ……? ひゃ……っ!」
そして掴まれる、腕。
ぐいっと強い力で引かれ、体が傾く。


