三木くんの笑顔は、いつも色っぽい。
でも時々、わたしの目には可愛く映る。
今が、そのとき。
「オレ、ここいて良い?」
「え? で、でも……。」
「隣の席で雄大が寝てるんだけどさ、アイツのイビキ、うるさくて。」
寝れない。
……そう言葉を続けた三木くんは
わたしの肩に頭をポスンと預けた。
そしてソッと、わたしの手に指を絡める。
「みっ、三木くん……!?」
小声になる。
こんなところ……他の生徒や先生にでも見られたら……。
「大丈夫。みんな寝てるから。」
「あ……。」
少し腰を浮かせて、前の席を見渡してみる。
三木くんの言った通り、ほとんどの生徒は寝ちゃってて
残りの生徒も、窓の外を見るなり本を読むなりと、静かに時間をつぶしていた。


