「どこ行きたい?」
話をそらすように颯斗が聞いてくる。
「遊園地に行きたい!私、いったことないの」
「よし、わかった!遊園地行くぞ!」
はじめての遊園地。憧れていた場所。
「後で連絡するから。」
「分かった!てか、傘、無くていい?」
「大丈夫。走ってくから」
「そっか!じゃあ、バイバイ」
そういって家へ向かおうとすると、
「彩菜‼」
颯斗に呼び止められた。
「どうしたの?颯斗」