なんだかんだ…大事なやつ…

まあ、ぜってー言わねぇけどな。

そんなことを考えながら隣にいる
夏樹と話しながら歩いていると

どこからか黄色い悲鳴が上がる。

嫌な予感がしたと同時に
黄色い声があちこちから上がった。

「伊織といるといつもこーだよねぇ。
やれやれー」

「おまえのせーもあるからな」

「伊織にはかないませんよー」