悠太side

佐藤に京華が呼ばれたとき何故か胸が痛かった。


俺がこの痛みの正体を知るのは京華がいなくなってから。


ガラッ

教室のドアが開いた

「おかえり、京華。」

「ただいまって、ここ家じゃないし」

たったこれだけの会話なのにドキドキしてる俺がいる。


「悠太、今日は走って帰ろう?」

「おう、ちゃんとついてこいよ。」

「なめるな、元陸上部の脚力を。」

「なめてねーよ。」


あの時俺はどうしたら京華を救えていた?

いや、俺は…


キキーッ


車のけたたましいブレーキ音…

俺はびっくりして後ろを向いた。

そこには血まみれで倒れている京華がいた。

俺はすぐさま駆け寄った。

「大丈夫か?すぐ救急車をよぶからもう少し待ってろ。」

「悠太、大丈夫?」

「おう、俺は大丈夫だ!」

「よかった、悠太が無事ならもういいや。」

こんな時に人の心配なんて…

そのあとすぐに救急車で運ばれていった京華。


すぐに手術が始まった。でも結果は…