京華side

「ねー、悠太恋って何?」

「お前はバカか?」

おー、気持ちよくなるくらいに一刀両断で切り捨てられた私…

疑問系に疑問系で返された私はどうすればいいんだろう?

私こと山内京華は幼馴染みであり現在隣の席である山代悠太のことが好きだ。

それも幼馴染みとしてではなく恋愛対象としてだ。

悠太は無駄にイケメンで私とは大違いだ。黙っていればモテるのに性格がちょっとアレだからみんなあまり悠太に近寄ろうとしない。それにバカだし!

でもそんなバカに惚れた私のほうがバカかもね。ちょっと反応してくれるかなと思ったらやはりクールに返された。


「私は悠太みたいにバカじゃないしー」


「また、自慢かよ。」


自慢ではないが私は頭が良い。私と悠太が通っているのはけっこう進学校として有名な高校である。その中でいまだ10位以内に入れているのはけっこう凄いことだとよく言われる。


でも裏を返せば私には勉強しか取り柄がない。悠太に釣り合うような美人でもないし。


いつか悠太にこの想いを伝えられる日がくるといいな。