俺は聞いた。





「ところでさ、君、誰なの??」





「僕ですか?
 すいません、紹介が遅れましたね。
 僕も実はここに来た理由がよくわからないのですが・・・。
 朝起きると、あなたの部屋にいた、というわけでして・・・」




「だから、君はなんなの?」





「ですから・・・、けしてそんな怪しいものでは・・・」





「だ・か・ら!!!君は誰!!?」





「簡単にいうと、

 僕は「幽霊」ですね・・・」





「は?!トイレの花子さん的な・・・?
 俺・・・、怖いの無理・・・。」



 

「僕の種類の幽霊は・・・人を襲うなどとする悪霊ではなく、むしろ人の役に立たないといけ ない、いい幽霊なので、怖がらなくてもいいですよ。
 僕みたいな幽霊を、あの世では、正義の「ヒーロー幽霊」というのです。
 だから、そんなにおびえなくて大丈夫ですから!
 日曜日に、僕らのアニメもあの世で放送されていますよ!
 なので、こう見えても僕はあの世の幼児たちに憧れられているのです!」





この状況を・・・。
誰か、説明して。




「ある出来事が起きる前触れのような感じで、あるとき僕らは人間界へ現れます。
 そして、神が託した試練を乗り越えれるというある一定の人物のもとに行くのです。
 
 ですが、これから何が起こるかなど、僕にも検討など少しもつきません。
 いつ、どこで、だれが、どのように、・・・。
 全く予想もつかないのです。
  
 それは、起こるまで分からないことなので・・・、僕たちに今、出来事について何もするこ とはできません。

 しかし、未来は替えられます。
 これから何が起こるか分からない状態で行動を起こすことはすごく難しいのです。
 
 僕は、あなたを信用してここにいます。
 
 その出来事とは、起こったかも分からないような些細な出来事かもしれません。
 全米を騒がせる膨大なできごとかもしれません。
 
 僕はあなたを必要としているのです。

 協力してもらえないでしょうか・・・?」





僕は答えた。






「分かったよ」