「え?」





そして物語は、俺の最初のこの一言ではじまる。





さえない俺の部屋にある小さなソファに黒縁メガネの男の子が礼儀正しく座っている。

一見中学生くらいに見えるが、醸し出している雰囲気が大人っぽく感じさせた。





俺の目の前に広がる世界は、何気ない日常的な毎日に突如現れた非日常的な光景であった。

例の「これは夢だろう」作戦で自分を落ち着かせ、しばらくあっけにとられていた。






しかし3分24秒がたち、我に帰った俺は





「ええええええーーーーーーーーーーー???!!!!」





ついに出た叫び。

そんな俺を心のどこかで鼻で笑っている自分がいる。





「だれだ??!!」


「かなりびっくりしてるようすですね・・・。だいじょうぶですか?」


頭が混乱している。






あれ・・・、まて。





このメガネ、どこかで見たことあるような気がする。