[燐side]

俺、日向 燐。
みんなに王子くんって呼ばれてる。
なんでかって?それは見た目の良さと…。

「ひ、日向くん!これ。落としたよ?」

「ん?あぁ。ありがと。助かるよ。」

この外面の良さのおかげ。
だけど俺の本性は超俺様。

それを知ってんのは幼なじみの萌々とその
友達の寧音と俺の友達の斗真。

「日向くん?天使さんが呼んでるよ?
中庭にいるって。」

寧音が?なんだよ。なんかあんなら
電話すりゃいいじゃねぇかよ。

「ほんとに?ありがと。」

俺は王子スマイルでお礼をいって
中庭に向かった。
寧音に中庭に呼ばれるなんて。いろんなことを考えてしまう。告白か?

俺は寧音が好きだ。猫みたいな目とか
笑った顔とか、美人なのに不器用なとことか。俺に媚をうらないとことか。