名前が似てるという理由で仲良くなった。
あたしがこんな性格だってこと

しらなくて後悔したんじゃないかな。
ってときどき思ってしまう。
「天使さん?」

この人誰だろう。

「誰?」

思ったことはすぐ口に出してしまう
あたしは周りの女子に嫌われている。

ま、気にしないけど。

「あ、あたしは、あのただ、王子くんが呼んでるからって言いに来ただけです…。」

え!?王子くんが?
なんだろう。あたしは一応その子にお礼を言ってから王子くんのもとに向かった。

「燐?なんかよう?」

あーまた素っ気ない態度にしちゃった。

いつも燐を前にするとこんなになっちゃう
あたし。直そうと努力してみても全く
直らない。

「寧音!お前だろ?呼んだの」

は?この男は一体なにを言ってるの?
馬鹿なの?全く意味がわからない。

「燐があたしを呼んだんでしょ。」

「呼んでねぇよ。誰がお前なんか呼ぶか!」

なんなのよ。この意味のわからない言い合い。
周りをみてもとくに何もなくてこんなくだらないことする人は誰だろう。

「…。黙んなよ。その、言い過ぎた。」

「は?何言ってんの?あたしはこんなくだらないこと誰がしたのかって考えてたの」

あたしが黙ったから傷つけたとか思った
みたい。全く可愛いなこの野郎。

「あー…なんだ。」