ー休み時間ー



「まーなーー 何考え込んでるのーー」


・・・。



「ちょっとー まーなーーー?」



・・・。




・・・・・・。



「っねぇ、朝活動のことなんだけど、、」



思い切って聞いてみた




「だーかーらー 


ずっとその話しようとおもって


真奈のこと呼んでたんだよぉ?


いくぼんが隣ですごい目でにらんでるよー」






っえ、、







ほんとだ・・・、


ふ、不機嫌の原因は私・・・だよね。。





「なぁ~んで返事しないのかな~?怒。」



っひぃ!!  

お怒りでございます!!



あわわわわっ



「ご、ごめんって!! ちゃんと聞きます!!!」



怖い、、、、、か、顔がやばいっっ



「ほんとにぃ~???」



「はいっ!!聞きます!!!聞かせてくださいっ!!」



 



 許してくれた・・・・かな?






「話もどるけど、朝活動の件で・・・」



由莉が例の話題をだしてきた。



「うん、私も気になってた、特にこの手首とか、、」



私はおずおずと手首をみせた。



「ふ~ん、真奈は『Ⅹ』なんだねっ」



・・・ん? 真奈はってことはやっぱりひとりひとり違うのかな、、



「由莉は違うの?」



「うんっ 私はね、『Ⅶ』なんだ~」



ってことは、



英数字だと「7」? ってことだよね。





「ねぇ、これってなんか意味あるのかな?」



私が由莉にしつもんすると



隣ですごくにらんでくる方が・・・・



「おい、なんでわたしのやつ聞かないのぉ~怒?」



・・・っあ!! 



忘れてた!! つい気になっちゃって・・・



「ごめんごめん、いくぼんはなんだった?」



「ふっふっふ、私はだな・・・」



うんうん、



「私は『ⅠⅤ』だったよ~」



っということは英数字だと「4」だね。



「ねぇっ これに意味って(((((」


「私は『英語』だなっ」



・・・はい? 



私は英語ってどゆこと!?



「っえ それってどういう意((((」


「私は『美術』だよ~」





ふぁ!? 会話についていけない!!!!





「だから、英語とか美術ってどういう意味!?」



・・・。



なぜか3人の会話に沈黙がつづいた。



「まさか・・・、意味わかってないの?」


「真奈のことだからわかってたと思ってたんだけど、、」



だからなにが!?


「・・・・。成績表だよ」



成績表? それが何?



「2年最後の成績表は教科のとなりにローマ数字が書かれていたの」



・・・、



と、いいますと?



「私は「7」、だから上から7番目の『美術』の才能があるってこと」


「そしてうちは「4」、上から4番目の『英語』ってわけだよ」




才能ってあんた、、、自信過剰なのでは?



「って、机の中の紙にかいてあった。」


「え・・・。か、紙?」



そんなの入ってったっけか、、



「えぇ~っと、、



ほらっ これだよっ」


___________



 Ⅰ国語
         
 II数学

III理科

 IV英語
         
 Ⅴ社会
 
 VI体育

VII美術

VIII家庭科・技術

 IX音楽


■川上由莉

□才:美術


__________




「このレシートみたいな紙が机のなかに入ってたやつ。」



なるほど、



この手首のローマ数字は



ひとりひとりの『才』をさしてたんだ。。










・・・・・え、、








ちょっとまって、



全部で9教科だよね、、



私の『才』は 『Ⅹ』







「10」番目ってないよね?