ガヤガヤ・・・・・
ざわざわ・・・・・
もう私たちは中学3年生。
受験生になったんだ、、、
しかし、
それは
違う形で
私達を絶望へと導いた。
私達の学校は3年生の授業を
妨げないように
3年生の教室だけ別棟になっている。
通称 「鎖国」
下級生は入ってはならない規定になっている。
新3年生の私が「鎖国」に足を踏み入れると
同級生がたくさんたまっていた。
正直迷惑。
クラス発表表見えないしってつい言いたくなるが
ここは穏便に・・・・
「ちょっとどいてくれる?見えないよ」
・・・。
どうやら話しに夢中で
こっちに気がついていないみたいだ。
はぁ・・・めんどくさっ
どうやったら発表表が見れるか
考えていたら急に同級生が
場所を退いた。
お、やっと見れるよ。。
どれどれ・・・・
見ようと発表表に近づくと
黄色い声が次々と飛び交った。
ん? 何が起こっているんだ、、
状況が理解できず、周りをきょろきょろしていると
!?
誰かに腕をひっぱられた。
「ちょっと真奈!!早くどかないと!!」
由莉と郁美が焦った顔で
私の腕をつかんでいた。
っえ、何? どゆこと?
「A軍が通るからっ」
・・・え、なにそれ、
「何?それ」
郁美が驚いた顔で早口で説明した。
「だから、A軍だよ!! ほらっあいつらだよ
サッカー部の5人組!! 女子からすごい人気が
あるやつらだよっ」
なんのことやら・・・
意味わからんし。。
「グループの2トップは 永田天馬、山城利治で、
その仲間の加古虎太郎、浜辺海、
サッカー部キャプテンの小本陽輝だよっ」
・・・・へ~・・・ どうでも良すぎる。
「とりあえず私発表表見ないとなんだけど・・・」
「だ~~~!!! 真奈はうちらと一緒のクラス!!
3年2組だよ!!」
あ、そうっすか、、、
どうやらA軍とやらも発表表を見に来たようだ。
そいつらは女子から黄色い声をあびながら
堂々と横に並んで歩いてきた。
キーンコーンカーンコーン・・・
「やばっ 早く教室はいんないと!!」
由莉と郁美に引っ張られて私は
引きずられるように教室に入った。
