先生の誕生日当日は祝日で学校が休みだから、
その次の日に渡そう、って古谷と決まった。
なんやかんや、古谷を巻き込んでしまったことは申し訳ないとおもいつつ、
わたしは高野先生への気持ちを精一杯隠した手紙を書いた。
重くならないように、気持ちを悟られないように気を付けながら。
結局は当たり障りの無さそうな
『お誕生日おめでとうございます、先生の授業たのしかったです。
これからもよろしくお願いします』
的な思い出すだけで恥ずかしいようなものになったんだけど。
――先生に手紙を渡す当日
「起きなさいよー」
といつも通りお母さんに起こされて
『今何時?』
と寝ぼけた頭で時計を見た
瞬間。
気がついた。
「今日渡す日じゃん…!」
一人で渡そう渡そうとして、怖じ気づいて結局は帰ってくるわたしを見かねて
やっさしーい古谷クンが声をかけてきた。
「いつ渡すんだよ、お前?」
気づけばもう六時間目が始まろうとしているし、
わたしはすぐに部活だからそろそろ時間がない。
今日渡さないと意味ないのに。
「部活までに渡すもん…。」
しばらく黙ってからそう言ったわたしに
古谷は『ほんとに渡せんのかよ?』という視線を送ってきた。
でもそれも。
「……。」
わたしの無視で終わってしまう。
「ありがとうございましたー」
一日の最後の授業を終えて、生とたちは次々に帰宅の準備や
部活の準備を始める。
「頑張れよ?」
「うっ、うん!」
古谷の応援を背にわたしは帰りのホームルームまでの短い時間に高野先生を探した。
「……で?ホームルームあるから教室入りなよって言われて帰ってきたの、」
「うん……」
『マジでバかじゃねえの』って目で古谷がいう。
ホームルーム中でざわつく教室のおかげで古谷のピリピリオーラに誰も気づかない。
隣でそれをひしひしと感じてるわたし。
古谷めちゃくちゃ怖いんですけど………!!(泣)
「俺も一緒に探すわ」
「え、いや、それは」
『文句ないよな?』と横目で訴えられて
わたしはハイと頷くしかなかった。
その次の日に渡そう、って古谷と決まった。
なんやかんや、古谷を巻き込んでしまったことは申し訳ないとおもいつつ、
わたしは高野先生への気持ちを精一杯隠した手紙を書いた。
重くならないように、気持ちを悟られないように気を付けながら。
結局は当たり障りの無さそうな
『お誕生日おめでとうございます、先生の授業たのしかったです。
これからもよろしくお願いします』
的な思い出すだけで恥ずかしいようなものになったんだけど。
――先生に手紙を渡す当日
「起きなさいよー」
といつも通りお母さんに起こされて
『今何時?』
と寝ぼけた頭で時計を見た
瞬間。
気がついた。
「今日渡す日じゃん…!」
一人で渡そう渡そうとして、怖じ気づいて結局は帰ってくるわたしを見かねて
やっさしーい古谷クンが声をかけてきた。
「いつ渡すんだよ、お前?」
気づけばもう六時間目が始まろうとしているし、
わたしはすぐに部活だからそろそろ時間がない。
今日渡さないと意味ないのに。
「部活までに渡すもん…。」
しばらく黙ってからそう言ったわたしに
古谷は『ほんとに渡せんのかよ?』という視線を送ってきた。
でもそれも。
「……。」
わたしの無視で終わってしまう。
「ありがとうございましたー」
一日の最後の授業を終えて、生とたちは次々に帰宅の準備や
部活の準備を始める。
「頑張れよ?」
「うっ、うん!」
古谷の応援を背にわたしは帰りのホームルームまでの短い時間に高野先生を探した。
「……で?ホームルームあるから教室入りなよって言われて帰ってきたの、」
「うん……」
『マジでバかじゃねえの』って目で古谷がいう。
ホームルーム中でざわつく教室のおかげで古谷のピリピリオーラに誰も気づかない。
隣でそれをひしひしと感じてるわたし。
古谷めちゃくちゃ怖いんですけど………!!(泣)
「俺も一緒に探すわ」
「え、いや、それは」
『文句ないよな?』と横目で訴えられて
わたしはハイと頷くしかなかった。
