そして1年も終わる頃、わたしはこの気持ちの名前に気づいた。

わたし高野先生が好きなんだ。
先生に奥さんと子どもがいても好きになっちゃったんだ。
だってそうじゃないと、夏休み中の誕生日にに駅でばったり会って「こんにちは」って言われたことが最高に嬉しかったり、
授業中に目があっただけでほっぺたが熱くなったり。
答えた解答を「完璧です」って微笑んで誉めてくれたり、
資料の色塗りの綺麗さを誉められたり、
部活頑張れよって言われたりすることに
舞い上がりたいくらい嬉しくなるはずがないから。

先生が他の女の子と話してると
モヤモヤしてイライラして悲しくなるんだもんな。


こんな感情を抱くなんて
もうそんなの決まってる。
わたし先生が大好きなんだ………。