7月。




「うぁぁあぁあ…暑い~…」




そう嘆いていると、
机の上にほっぺたをくっつけどうにか体温を下げようとしている私を見て




「本当にお前は女を捨ててんだな(笑)」




大翔がバカにしたように鼻で笑った





「なんだとー?こんなに乙女な碧ちゃんにひどいことをいうのは誰だろうねぇ~」





「はーい、俺でーす。」





イラッー




「もおおおお!大翔ぉ!!!」





こんな会話をした10分後__




「「はぁはぁはぁ…」」




大翔のせいで余計に暑くなったし…




「大翔くん!」




丁度追いかけっこが終わると真由理ちゃんが廊下から大翔を呼んでいた。





なんか、二人が話してるとこ見たくないな…





ズキズキ___





思わず顔を伏せると





「あーおっ!なに嫉妬してんの~??(笑)」





私の様子を見てニヤニヤしてくる愛子。





「愛子~、べつに嫉妬とかじゃないよ」






「碧?もっと素直にならないと。後で後悔するのは碧だよ?」





「後悔…?」





「うん、碧は大翔が好きなんでしょ?」




突然の問いかけに迷うけど、1つ自分のなかで明らかになっている気持ちはある。





「分かんないよ、でも大翔と話してるのは楽しいし、男子のなかで一番気許せる私にとって特別な存在なの」





自分で言ってて恥ずかしくなってきちゃった…。





「うん、それでいいの。碧は大翔が好きって本当は自覚してるでしょ。」





「気づかないようにしてた、この関係が崩れるんじゃないかって怖かったの。」





「でも、いつかは伝えることになるんだよ。頑張りな」





「うん!」





そっか、私は大翔が好きなのか。