ただ今、俺たちのクラスでは席替えをしている真っ最中。


ちょうど、期末テストが終わって一段落ついた頃。
尚子(ショウコ)ちゃんこと、俺たちの担任が提案した席替え。

尚子ちゃんが提案していなかったら俺はこんな嬉しい気分にはなっていなかっただろう。



「周りの人がねってなんか、不満そうだけど、」

「俺の後ろなんだからいいじゃねえか」

…ちょっと格好つけて言ってみた結果、羽海の顔は今にも、は?きも。殺していい?なんていいそうな顔だ。


だけど羽海は俺の考えとは裏腹に無言で何かを考えている。

と。


「やっぱこの席で楽しまなきゃね〜♪」