休み時間は水南さんは友だちと話しに席を離れるので、僕はいつも夏樹のもとへ行く。


「夏樹」

「おう、涼汰」

「川井くん!」

「…どうも」

羽海さんに名前を呼ばれ、よくわからない返事をする僕。

前に夏樹が『俺は羽海が好きだからお前は話すな』って言われたから、あまり話さないようにしてる。
まぁ、話す話題はないけれど。
話したら殺されるかもしれない。


夏樹と羽海さんはすごく仲がいいから、僕は付き合っているのだと思っていた。