理事長side


コンコン…ガチャ


「失礼します」


これは…彼女の声だ
前より少し大人に近づいた声だ
夢にまで見た彼女にまた会える
そう思うだけで口元が綻ぶ

3年前彼女がこの学園を去ると告げてきたときはどうしても引き止めたい気持ちでいっぱいだった
だがこのままだと彼女はもっとボロボロになりそうで…
だから私はこう言った

'君が戻ってくるまであの子の地位はこのままだ、状況によってはもっと高くなっているだろうね'

と、そしたら君はこう言ったんだ

'そんなことしてくれなくても私はあの子に必ず復讐しますので'



「おはようございます、理事長」


彼女は…3年前の君と同じとは思えないほど成長していた。



理事長side END