メグは、街を歩きながら、目につくバーやキャバレーの“女性求む”という貼り紙に心惹かれた。 幼なじみも、工場を辞めてバーへ移ったという。 朝も寝坊ができるし、はでな化粧も叱られるどころか、毎日きれいに飾りたて、お酒を飲んで男たちの相手をしていればいいのだから、こんな楽しいことはあるまい。 はじめは、東京へ出られさえすればどんな仕事でもいいと思っていたのだが、こんなに条件のいい勤めがあるのに、父親も気のきかないことだとメグは思った。