メグは、泣いている赤ん坊に何か与えねばと思ったが、こんな時間に町へ出ても店はあいてないだろうし、コンビニも近くにはなかった。

帳場へ降りて行くと、朝食が頼めるという。五百円払えば、丼飯と味噌汁と漬物が食べられる。

メグは、ごはんに味噌汁をかけ、赤ん坊の口にも入れてやった。

離乳をはじめたばかりの赤ん坊は、柔らかいお粥に卵黄をまぜたものか、野菜スープに少し馴れはじめたところである。

殆どがまだミルクなのに、固形物だけで空腹を満たそうとしても、嫌がって舌で押し出してしまう。

メグは癇癪をおこして、無理に口の中へ流し込んだ。