メグは、赤ん坊を連れて出よう、と不意に思いついた。 そうすれば、あの憎らしい女にも復讐ができるというものである。 淑女面をして、メグをまるで山猿かなにかのように軽蔑の眼で見る女、 才女ぶって、メグを低能扱いする女、躾をするのだと恩着せがましく言い、 メグの楽しみを次々と奪ってゆく女のうろたえるさまを想像するだけでも愉快であった。