ある日、赤ん坊がまた下痢をおこしてひきつけた。 医者に何を食べさせたかたずねられても、 夫人は思いあたることがなくて満足な答えができなかったが、 またメグに違いないと思い、激しく問い詰めた。 メグは悪いものを与えた覚えはないと主張し、 干柿を、二つばかりやったと答えた。 夫人は狂気のように、 「あんたって人は!干柿を赤ん坊に食べさせるなんてどういうつもりなの。 正司を殺す気ね!」 と叫んだ。