若者は、自分の前に立ちはだかっているメグの躰を押しのけ、 「じゃ、また」 と慌てて飛び出し、敷居につまずいて転倒しそうになった。 それ以来、もう一人いる年輩のほうの御用聞きが廻って来るようになり、 その若者は道で会うと、メグが出歯をむき出すようにして笑って見せても、気づかぬふりをして行ってしまうのだ。