駅前にわずかばかりの商店が軒を並べていた。 その商店街を通り抜けると、そこからは外燈もまばらな住宅地で、いくらも行かないうちに畠になった。 畠の一部に農家が手放したらしい分譲地があり、既に家も何軒か建ちかけていて、まだ健前もすんで間もない細い柱だけの家が割り箸を組み立てたように白っぽく見えている。 月はなかったが、星明かりで前方に木の葉の落ちた雑木林が見えた。