彼女は、もう一度席を立って、売店で丸い大きな風船ガムを買った。 チューインガムならいつまでもなくならないからよいことを思いついた、とメグは安堵した。 席へ戻ると、のせておいたスーツケースが足許に置かれ、男が座っていた。 「そこ、あたしの席なのに」