××××は退屈だった。
ありきたりな日常。
同じ事を繰り返す日常。
すべてがつまらなかった。

あるとき、××××はひとつの“遊び<ゲーム>”を思いつく。
“遊び<ゲーム>”は××××にとってとても楽しいもので、
退屈しのぎには調度よかった。

そして××××は感情ひとつない声で呟く。

『さぁ、×××××を始めましょう――?』


初恋は、女の子だった――。

きっかけなんて些細なことだった。
小学生のとき、クラスぐるみで虐められていた、
醜くて何もできない私に手を差し伸べてくれただけの、
そんな些細な理由。
その子は、美人で明るくて、何でもできるクラスの人気者。
私と全くの正反対であった。
そんな彼女に、私は恋したのだ。
女子が女子に恋するのは気持ち悪いことだって、
私自身嫌と言うほどわかっている。
でも、気がつけばいつも彼女を目で追っていた。
恋心なんて、変えられようはずもないのだ。

それが私―×××××であった。