崩壊

あんたが・・・あんたなんかが・・・
初めて瑳拿が信頼した人だっていうの？
私の方が仲良いの、私の方が瑳拿を知ってるの
あんたなんかに負けないんだから
そのとき、そう決意したわ
どんなときでも、あんたの敵対の方へ行って
あんたを責めて
あんたは何も悪くないのに
何も言わないあんたを見てイライラしてた
でも、あんた言ったよね
『星羅が何でこんなことをするかわからない。こんなことしても、瑳拿は喜ばないよ』
って・・・
そのとき、イライラが爆発した
けど、言い返さなかった
だったら利用しようって
そんな考えが浮かんだから
ずっと考えてた
あんたを消し去る方法
あんたを絶望させる方法
そして、思いついた
私と同じ状況になればいい
仲の良い親友が、目の前で、自分を庇い、いなくなる
そうと決まれば実行だ・・・
そう思ったの

仲良くなるのはとても楽だったわ
あんた、単純だもの
少し謝って仲良くなろって言ったらすぐOKしたし
あんたは本当に思っててくれたみたいだけど
私はあんたのことを友達だなんて思ったことない
考えてみてよ、親友が、他の人のことを考えて上の空
元気？って問いかけても空元気
返事だってまともに返ってこない
全部、全部、あんたの所為なのよ、この偽善者！！