ヒスイ巫女2

陸へ
この手紙を読んでいるという事はもう私はこの世にいないと言うことでしょう。
あなたは私の事など忘れたいのかもしれませんね。
でも真実を伝えるためにこの手紙を書きます。
私が楼宮を出ていった理由を･･･
私が最後に家族になった遥は
従兄弟同士だった。
昔から遥と結婚すると言われ続けてた。
私は婚約の話があったからじゃない。ただ純粋に遥の事が好きだった。
でもなぜか兄である那都兄さんと結婚させられた。
那都兄さんは周りから見たら優しい人だけど家族から見たらただの最低な人だった。
だから私に那都兄さんの行動を止めさせたかったんだろうね。きっと
無理やり陸を産ませられた。
でもそんな感じで生まれたあなただけどとても可愛かった。愛おしかった。
なのにあなたを置いて出ていってしまったのはある日突然那都兄さんは陸を殴っていた。私はそれを守ろうとして力を使ってしまった。
陸を守りたいその一心で力を使った。でも自分で力を止める事ができなかった。
力に飲み込まれていた。
私は自我が保てなくなっていた。
目が覚めたら那都兄さんはいなかった。
怖くなって楼宮を出た。
遥も付いてきてくれた。
ヒスイが生まれた。
でも私はもしかしたら犯罪者なのかもしれないだからあなたを連れていけなかった。
今は、調べものをしてるでもしくじったみたいだね。
ヒスイをよろしく。
陸、置いていってごめんね
でも陸が私の事どう思おうと私はあなたが大好きだから
大切な私の息子だからね。
これからしんどい事もあるかもしれないけど頑張ってね。
母より