まだ寝ている杏にキスを落とす。




「ふっん……」




息ができなかったのか、一瞬苦しそうな声を出すけどまた規則正しい寝息が聞こえてくる。



あーもう本気でやばい。




最近色気が出てきたと思ってたけど、確信に変わった。





どんどん綺麗になっていく杏に、焦りを感じているのはもうずっと前から。






布団を少しめくり、杏の胸元に唇を落とし何個目か分からない印をつける。




たくさんつけた俺の証。






「杏、愛してる」




返事はなかったけど、優しく微笑んだ気がした。