あたしは思いっきり翔の手を振り払い、部屋を勢いよく出た。



そして、あたしが使っている隣の部屋に行き、荷物をまとめる。





もともとこの大きな屋敷に生活用品はそろっていて、あたしが持ってくるものなんてほとんどなかった。




そのおかげで5分と経たないうちに、部屋を出ることができた。






幸い翔はあたしを追ってくることはなかった。






……もっと強引に止めるくらししてきてよ、バカ。







だけど、あたしの前に現れない翔。




きっとそれが答え。







もう、本当に終わりなんだ……。