直接翔に言ってもらいたい。




「えー貧乏でどうやってこの学校入ったの」



どうやら貧乏って言葉で、私を精神的に追い込むつもりらしい。


確かに最初は家族のために隠していた。

弱点でもあった。



だけど今では、家族は貧乏なんかに負けない強さを持っていると知ったから、別に隠してない。



もともと隠す必要なんてなかった。






「最後のクラスにあーゆうのいるなんてね。
杏、気にしちゃダメだよ。
ただの僻みなんだから」



「気にしてないよ。
ありがと」