「約束しろ。
泣くなら俺の目の届くところで泣け」



翔もあたしの頬を両手で包み込む。


真っ直ぐにあたしを見る瞳は真剣そのものだ。






「杏のSOSにちゃんと気づきたい。
そのためにずっと近くにいろ。
離れんな。
分かった?」





あたしはコクリと頷く。


あぁもう恥ずかしい。




けど、それ以上に嬉しいって思っちゃうじゃん。





あたしの反応を見てふっと笑う。


そしておでこをコツンと合わせてくる。