「あいつと知り合い?
てか、何で名前で呼んでんの?」
今日は朝から機嫌良かったのになぁ。
よっぽどのことがない限りは、当分機嫌が良いと思ってた。
だから翔にとっては、これはよっぽどのことなんだ。
「それは……あ、予鈴!
1限始まっちゃう」
あたしが説明しようとした時にちょうどチャイムが鳴った。
早く教室に戻らないと。
1限目は何だっけ?
物理だったかな?
最近難しすぎて、理解するのに時間かかるから遅れるわけにはいかない。
「待てよ。
ちゃんと説明しろ」
「昼休みとかでいい?」
早く戻りたいから翔に背中を向ける。