はー。



そーいえば高校に入学してから一人で登校するのは初めてだなぁ。




やっぱり涼太がいないと寂しい。




「陽菜乃ーーおはよう」




「あっ真城、おはよっ」




今おはようと言ってくれたのは私の大親友の藤山真城[フジヤママキ]中学から同じで仲が良かった私たちは同じ高校を受験した。




「あっねーねー、陽菜乃。涼太君、先輩に怒られてるけど、涼太君なんかしたの?」




え?

あっ涼太…。


涼太は玄関の横のところで先輩と一緒に居た。


校門から玄関までは距離があり、何を話しているのかは分からなかったが涼太は、落ち込んでいるように見えた。