放課後に俺は藍崎に学校を案内した。こんな気分は初めてだ。彼女の一つ一つの仕草に目を奪われてしまった。
「ねぇー、新崎君?」と彼女に話しかけられハッとした。
「ど、どうした?」俺は少し慌ててしまった。
「ワッ!!」と彼女は大きな声をだした、俺は何事かと思い立ちすくんでしまった。
「えっ?」俺は、ただビックリした。すると、彼女は「あっ、ごめんなさい」とあやまった。
「いや、いいけどどうしたの?」と俺は素直に聞いた。
「あのね、新崎君がずっーと深刻な顔してから元気づけようと思って...」俺は彼女の余りの答えに
「あ、あは、アハハハハ!」思わず笑ってしまった。すると、彼女も「うふ、ふふふ」と笑っていた。それから、1分ぐらいは笑っていた。
その後も話は続き2時間くらいだろーかずっと喋っていた。
「新崎君って、おとなしい人かと思ってたけど凄くおもしろいんだね」と言われた。
「俺こそ、ビックリだよ。普段はこんな喋んないんだぞ。藍崎さんもこんな笑う人なんて思わなかったよ。」そんな話をしてるうちに外を見ると真っ暗だった。
「ねぇー、新崎君?名前で呼び会わない?」と彼女に言われ俺は「藍崎さんがいいなら...」俺はドキドキしていた。
「じゃー、弘人君?」
「絢?」
二人とも同時に笑ってしまった。馴れない感じがしたけど二人でいいねと言って笑っていた。
「じゃー、そろそろ帰るか絢?」
「うん、そーだね」楽しい時間も終わりだ。でも、また明日があると思うとワクワクした。
「なぁー、送ってくよ。外も暗いし」
「うん、ありがとう」俺は彼女を家に送り届けた。
「ありがと、弘人君!また明日ね!」
「おう、じゃーな絢!」俺は別れを告げ家に帰った。