カウンターの前に立っていたのは男子生徒だった。


イケメンって言われそうに整った顔立ち。


あたしに気がついたみたいでこっちをみてる。


なんかびっくりしたような顔してる。


やば…、夕とのことバレちゃダメだよね。


「そんなところにいたんだ。
気づかなかった」


やっぱり聞いてきたか…


「あ、はい。
ちょっと本の整理をしてたんで…」


我ながら上手く誤魔化せたっ!


「そうなんだ。
っていうか俺らタメじゃん?
敬語やめてよ」