「おはよう…ねぇ、もしかしてあたし、
声、出ちゃってた?」


「ん、少しね。
でもブツブツってしか聞こえなかったから」


まじかぁ。


癖なんだよなぁ。


考え事するとつい口に出しちゃって…


青崎に聞かれてないといいけど…


「何?またあの人のこと?」


亜子はあたしの後ろの席。


だからいっつも喋ってる。


亜子は自分の椅子に座るなり、あたしに聞いてきた。