2人で図書室まで行き、あたしが鍵を開ける。


図書室に入るなり青崎はあたしの腕を掴んでくる。


はぁ、またか。



うちの学校の図書室は広い。


だから人通りが少なく、窓からも死角になるところが1箇所だけある。


そこは歴史の本ががいっぱいあるところ。


青崎はなぜかその場所の存在を知っていた。


その場所は人目に付きにくいとこだけど日当たりはすごい。


春でも床に座ってるだけで熱くなってくる。