「美月…」


そう言ってあたしの方に近づいてきた。


あたしはこわくて夕の後ろに隠れちゃった。


けど、やっぱり夕の横に立った。



夕がいるからこわくない。


何かあったら夕が助けてくれる。



だから、


もう大丈夫。



あたしの目の前にくると璃は、


「ごめんな。こわい思いさせて」