パンジーの花


「ごめんね、ユリ。このバカ、私が締めるわ。」

ナツキが困った顔をして、瀬川も。と呟く。ナオトくんも気にすんな。と笑う。
気づけば夜の六時。やっとのことで、柴田くんの課題も終わったのだ。

「んじゃ!うちらはラブラブしてきますわ!」
「締めるぞ柴田ぁ!」

そう言って柴田くんが、抵抗するナツキを引きずりながら帰っていった。けど、ナツキも何処と無く幸せそう。
残ったのはナオトくんと私。

「な、ナオトくんさ。家あがる?」
「は!?」
「お母さんがさ、彼氏は21時までいさせろ。とか言ってさ…」
「あーお母さんか。俺は全然かまわねぇけど。」

そっぽを向いているナオトくんの反面、ナオトくんは耳まで真っ赤になっていた。ふふっと笑って、私は手を繋いで部屋までナオトくんを引っ張った。