ナツキに全部の話を聞いてもらって、ナツキは私を励ましてくれる。ナツキの言葉に心が楽になった気がして。
ありがとう。といえば、ナツキはどうってことない。と笑う。
それにつられて私も笑って、ナツキは、
"ユリは笑ってる時が一番かわいいよ"
"話してくれてありがとう。"
そう言ってまた笑顔になる。
ナツキが居て良かった。大好きな私の親友だ。そういえば照れながら帰って言った。
夜、個人チャットにて、ナオトくんから
"会いたい"
ただそれだけの、それだけの文だけど
私にはそのメッセージが、重くのしかかる。
"今から?"と返せば、"おう"と返ってきた。"今、ユリの家の前"そのメッセージに目を大きく開く。窓から玄関を見れば、そこにはナオトくんが居た。
