椎名は俺から急いで退くと 「大丈夫…っじゃないですよね…」 とか心配してきた。 俺はそんな椎名の姿を見てなんとなく意地悪してみたくなった。 「…別に平気。でも…謝罪だけじゃ許せないけど?」 「してほしいことあれば何でもしますっ!」 何でも……。 俺が最初に思い付いたのは泊めてくれる場所だった。 俺は考えたことがつい先走って 「じゃあ…今日だけお前んちに泊めて。」