止まったはずの涙がまた溢れ出てくる。
「先輩…ひどいこといっ…うぅ…
ひどいこといっで…ごめんなざい…」
「大丈夫だ。俺はひどいことをしてきた奴だからそれ以上の事を言われても仕方がない。」
ごめんなさい…本当にごめんなさい。
「唇…いたかったでしょう? 」
ポケットからティッシュを取り出し
傷口を抑えた。
「いっ…」
「ごめんなさい…ひどいことして」