宙斗…side…

俺は昔、俺に好意を寄せる女をやっては
捨てていた…
女との恋愛は暇つぶし。
所詮、言い寄ってくる女もその程度だし。
“今が楽しかったらそれでいい”
そんな甘い事を言いながら生きてきた。

俺が琴崎色を知ったのは
高校3年の暑い暑い夏の日だった。
英語の担当の白石と琴崎が話をしていたのを偶然俺は見かけた。