誰もいない廊下を1人で歩く。
階段まで来て段差を1つずつ
リズムよく登っていた。

なぜか人の気配がしてハッと
上を向いた。踊り場には3人の
女の人が立っていた。
3年の先輩らしき女の人達は私を
鋭い、突き刺さるような目で見る。
「あなた…琴崎色ちゃん?」
真ん中に立っている美人っていう言葉がとても似合う人に名前を呼ばれた。