沙梨に少し待ってて。って言ってから
宙斗先輩が待っているドアの所まで
小走りで行った。
「なんでしょう?」
「お前、放課後暇か?」
「…?
暇ですけど?」
「じゃあ、屋上で待ってる」
「…でも今日は曇りですから…
空見ても意味ないですし…」
テンションがまた低くなってしまった。
「そぉか…じゃあここにいろ」
それだけ言うとクルッと向きを変えて
3年生の階の方へと帰っていった。