退屈だった。いつもばあちゃんの見舞いに来て。家に帰って遊びたいのに、親は長々とばあちゃんのセンセーと話してる。遂に俺は我慢が出来なくなった。隣に座っている母ちゃんの服の裾をギュッと引っ張る。
「あら、どうしたの?カイ」
「俺、びょーいんたんけんしてくる!!」
「いいけど、病院の外に出ちゃダメよ」
「わかった!」
そう言った俺はドアを開けて廊下を走った。後ろから、南棟には行かないでねー、と声が聞こえた。…ような気がする。俺はすれ違う美人のお姉さんに迷子?と聞かれた。
「違うよ!俺はたんけんたいなんだ!」
胸を張って言うと美人のお姉さんはくすくすと笑った。
「そっか、じゃあ、がんばれ!探検隊の、えーと」
「黒石カイ!」
「がんばれ!探検隊隊長の黒石カイ君!」
それだけ言うと美人のお姉さんは俺と逆方向へ行った。俺は笑いながら廊下を進んだ。
「あら、どうしたの?カイ」
「俺、びょーいんたんけんしてくる!!」
「いいけど、病院の外に出ちゃダメよ」
「わかった!」
そう言った俺はドアを開けて廊下を走った。後ろから、南棟には行かないでねー、と声が聞こえた。…ような気がする。俺はすれ違う美人のお姉さんに迷子?と聞かれた。
「違うよ!俺はたんけんたいなんだ!」
胸を張って言うと美人のお姉さんはくすくすと笑った。
「そっか、じゃあ、がんばれ!探検隊の、えーと」
「黒石カイ!」
「がんばれ!探検隊隊長の黒石カイ君!」
それだけ言うと美人のお姉さんは俺と逆方向へ行った。俺は笑いながら廊下を進んだ。
